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タカハヤ

江津湖のあたりではアブラメともよばれます。

 

大きなもので全長10cm。鱗が小さく、さわるとヌルッとした感じがあります。

​産卵期は5~7月頃、雌雄が群れになり砂礫中に卵を埋め込むように産むようです。

 

湧水地のように水が冷たくてきれいな場所の、植物の下や岩陰などによく群れています。このような魚が、江津湖のような市街地の川で見られるのは珍しいといえます。

タカハヤ-091224江津湖.jpg

2009年12月 江津湖で撮影

12月、湧水が流れ出る石積護岸のすき間に、タカハヤが群れていました。

​一種の越冬場なんでしょう。

タカハヤ160320-149江津湖.JPG

2016年3月 江津湖で撮影

こちらも湧水が流れ出るところです。

湧水域の最上流の岩陰や草陰に小さく細長い魚が群れていたら、タカハヤであることが多いです。

2024年8月 江津湖で撮影

​湧水が流れ出るところでは、タカハヤたちが待ってくれています。

タカハヤ20200802-153江津湖1000.JPG

2020年8月 江津湖で撮影

同じくらいの大きさのタカハヤが体を押しつけ合って闘争していました。

小さく地味な魚ですが、夏にはオスがメスを追跡したり、集団で砂礫底に産卵したりと人知れず奮闘するタカハヤの生態を観察するのもまた楽しいです。

タカハヤ20200802-080江津湖.JPG

2020年8月 江津湖で撮影

江津湖の湧水地に大型のタカハヤがいました。

​タカハヤたちは産卵のために湧水の湧き出し口に集まっていたのでした。

参考にした主な図書・文献:
・山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚(編・監修/細谷和海、写真/内山りゅう).山と渓谷社.2015年
山渓カラー名鑑 日本の淡水魚(著/川那部浩哉).山と渓谷社.1995年
くらべてわかる 淡水魚(文/斉藤憲治、写真/内山りゅう).山と渓谷社.2015年
・日本のドジョウ 形態・生態・文化と図鑑(文/中島淳、写真/内山りゅう).山と渓谷社.2017
・日本のタナゴ 生態・保全・文化と図鑑(文/北村淳一、写真/内山りゅう).山と渓谷社.2020
・くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然(監修/吉倉眞).熊本生物研究所.1986年
​・昭和63年度加勢川河川環境整備調査基礎調査報告書(5)江津湖の魚類.熊本県.1989年
清水稔.江津湖の魚類相~電気ショッカー船調査での確認を中心に~.熊本博物館館報No.29.熊本博物館.2017年.53-64頁
・甲守崇.江津湖の帰化魚について. 江津湖 第2号.江津湖研究会.1987年.17-19頁
・甲守崇.「江津湖の自然 魚の食餌行動と食性(1)」 江津湖 3号.江津湖研究会.1988年.92-93頁

・松原健治.「河童堀」昔今!.江津湖 第5号.江津湖研究会.1991年.106-108頁
三宅ほか.ミトコンドリアDNAと形態から見た九州地方におけるニッポンバラタナゴの分布の現状. 日本水産学会誌74(6).日本水産学会.2008年.1060-1067頁
長田ほか.福岡県の水路に生息する6種のタナゴ類の分布の比較.魚類学雑誌35巻3号.日本魚類学会.1988年.320-331頁
・堅山南風.想い出のままに.求竜堂.1982年.33・225頁
・Sakai, H., Iwata, A., Watanabe, K., Goto, A. (2024) Taxonomic re‑examination of Japanese brook lampreys of the genus Lethenteron with descriptions of two
​ new species, Lethenteron satoi sp. nov. and Lethenteron hattai sp. nov., and re‑description of Lethenteron mitsukurii. Ichthyological Research: online first

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