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ムギツク

江津湖のあたりではコモソバエ、コムソウバエともよばれます。全長10~15cm。体の横に太い黒帯を持ち、頭の先は平べったく、口にはひげがあります。

 

流れが緩やかな場所を好みます。岩や杭の間などで、小さな虫などをつついて食べる姿がかわいらしいです。

 

産卵期は5~6月で、大きな石や岩、水草や流木に卵を産みつけます。オヤニラミやドンコに托卵することも知られています。

 

水中眼鏡をつけて川に潜り、水通しがよく岩や捨石が多いところでじっとしていると、ムギツクが岩陰から泳ぎ出してくることがあり、割と観察しやすいです。小学生だった1980年代中頃に、ゾウさんプールの岩の周りでムギツクを眺めるのが夏の楽しみの一つでした。

ムギツク190324-062江津湖.JPG

2019年3月 江津湖で撮影

つんつんと岩に付いた餌をついばむムギツクです。まだ若い個体で、体の黒い線がはっきりとしています。

ムギツク210725-508.JPG

2019年8月 江津湖で撮影

平瀬の捨石のあるところを泳ぐムギツク。

ムギツク210327-245江津湖.JPG

2021年3月 江津湖で撮影

春先に、捨石のある平瀬に群れていたムギツクの幼魚。

ムギツクに限りませんが、幼魚は警戒心が弱く割と近づきやすいです。

参考にした主な図書・文献:
・山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚(編・監修/細谷和海、写真/内山りゅう).山と渓谷社.2015年
山渓カラー名鑑 日本の淡水魚(著/川那部浩哉).山と渓谷社.1995年
くらべてわかる 淡水魚(文/斉藤憲治、写真/内山りゅう).山と渓谷社.2015年
・日本のドジョウ 形態・生態・文化と図鑑(文/中島淳、写真/内山りゅう).山と渓谷社.2017
・日本のタナゴ 生態・保全・文化と図鑑(文/北村淳一、写真/内山りゅう).山と渓谷社.2020
・くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然(監修/吉倉眞).熊本生物研究所.1986年
​・昭和63年度加勢川河川環境整備調査基礎調査報告書(5)江津湖の魚類.熊本県.1989年
清水稔.江津湖の魚類相~電気ショッカー船調査での確認を中心に~.熊本博物館館報No.29.熊本博物館.2017年.53-64頁
・甲守崇.江津湖の帰化魚について. 江津湖 第2号.江津湖研究会.1987年.17-19頁
・甲守崇.「江津湖の自然 魚の食餌行動と食性(1)」 江津湖 3号.江津湖研究会.1988年.92-93頁

・松原健治.「河童堀」昔今!.江津湖 第5号.江津湖研究会.1991年.106-108頁
三宅ほか.ミトコンドリアDNAと形態から見た九州地方におけるニッポンバラタナゴの分布の現状. 日本水産学会誌74(6).日本水産学会.2008年.1060-1067頁
長田ほか.福岡県の水路に生息する6種のタナゴ類の分布の比較.魚類学雑誌35巻3号.日本魚類学会.1988年.320-331頁
・堅山南風.想い出のままに.求竜堂.1982年.33・225頁
・Sakai, H., Iwata, A., Watanabe, K., Goto, A. (2024) Taxonomic re‑examination of Japanese brook lampreys of the genus Lethenteron with descriptions of two
​ new species, Lethenteron satoi sp. nov. and Lethenteron hattai sp. nov., and re‑description of Lethenteron mitsukurii. Ichthyological Research: online first

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