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イチモンジタナゴ(Acheilognathus cyanostigma)

その名の通り、体の横に薄緑色の「一の字」模様を持ち、産卵期のオスは桃色に色づいてきれいです。4~6月ごろ、ヌマガイなどのドブガイ類に産卵します。

 

もともと九州にはいなかった国内外来種です。滋賀県の琵琶湖でとれた稚アユを放流するときに、混じっていたものが広がったといわれます。 

江津湖に本来生息する他のタナゴ類は、生息場所や産卵母貝、餌などをイチモンジタナゴに奪われているのではないでしょうか。

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2010年5月 江津湖で撮影

春に止水的な環境で、婚姻色がきれいなイチモンジタナゴが捕れました。

私が高校生であった1990年ごろ、上江津湖の浅瀬で大量のイチモンジタナゴが捕れたことがありました。気まぐれに仕掛けたセル瓶に入ったのでした。

​国内外来種なんて知らなかった頃です。その時に初めて見たイチモンジタナゴは、婚姻色が太陽の下でキラキラと輝いてとてもきれいでした。

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2021年7月 江津湖で撮影

最近の江津湖では、思わぬところで多数のイチモンジタナゴを目撃することがあります。

これほど多くのイチモンジタナゴを賄うだけのイシガイ類が、江津湖かその周辺のどこかにいるのでしょう。

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